山本 充生 
蠍座さん、こんにちは。２０２４年８月１日から１ヵ月間の占いをお伝えしていきます。
夏休みの宿題のように「ナシにはできないこと」と向き合うタイミングになりそうです。
今は星の動きが影響して、蠍座さんだけでなく全ての人が見直しや再調整などの宿題をがんばっているタイミングです。(私もあれこれやり直し中です！)
キツイと感じる人も多い時期ですが、逆にいえば「みんなで乗り越えよう」という全体のエネルギーも上がっている時ですから、力を抜いてこのエネルギーの波に乗っかることができるとも言い換えられると思います。
この8月は特に最後の総仕上げのようなところがあり、これまでじわりじわりと溜まっていたものが遂に終わりを迎えるような一区切りのタイミングになるようです。
中には「キツイ…」と感じる人もいると思いますが、ここでしっかりケリをつけておくことで、もうこのテーマについてあれこれ手こずることはなくなるとカードは告げています。
ここは腹を括って対峙することがよさそうです。
ただ”対峙”といっても、真っ向勝負を挑むのではなく、起きてくることを静かに淡々と受け入れることが、解決や浮上への一番の近道になるようです。
状況をありのままに受け入れることを、降伏宣言のように感じてしまう人もいるかもしれません。なんとか戦って勝利を収めたいと思うのは人として当然の欲求だと思うのですが、ここでは直接対決はおすすめしません。
状況や相手と戦おうとすることで収束を遠ざけるだけでなく、また同じテーマが繰り返し出現することになるようです。
黙って泣き寝入りするということではなく、僧侶のような達観した感性を呼び覚まし、無益な争いから距離を置くことで、あなたの強さに磨きがかかります。
冷静でいることが難しくても、焦って手を加えずに静観することはできるかもしれません。蠍座さんはもともと物事の本質を見抜く力に長けています。
この時期は、何が本当に自分を幸せに導くのか、目の前に繰り広げられる出来事や投げかけられる言葉に惑わされることなく、本質から目を逸らさずにいられれば恐れるに足りずです。
メッセージ
心を平穏に保つためには、休むことが何より効果的だとカードは伝えています。
休むというと、横になったり睡眠をとったりすることを思い浮かべる方がほとんどだと思うのですが、ここに出てきたカードにはそれに留まらず、『頭を使うことを休む』というニュアンスをより強く含んでいるように思います。
『頭で何とかしようとすることを休む』とも言い換えられるかもしれません。
私たちは日々情報にさらされていますし、その中には驚くような方法であっという間に結果を出したという謳い文句や、「まだそんなことやってるの？」と不安を煽るような言葉も溢れています。
この中から自分にフィットする情報だけを選び取るのは至難の業ですし、そもそも情報を得ようとするとき、無意識に「私は欠けた存在だから、何かで補わなければ」という自己否定の感情も少なからず混じるものだと思います。
こういう自己否定はあなたの気を乱し、ストレスとなり、体をも弱らせるほど厄介です。
今月はほんの少しだけ情報から離れて、頭を休ませることをカードは勧めているようです。
今よりほんの少し情報から距離を取るだけでも、あなたの中にもともと備わっている唯一無二のセンスや直感が研ぎ澄まされ、様々なことを見通す力をよりパワフルに使うことができるようになります。
新しいアイデアを思いついたり、これまで抱えていた悩みがふと問題ではなくなったり、自分にとって本当に大切なことだけを選べるようになったりと、その効果はきっと想像以上になるはずです。
リマインドカードに選んだ【ソード４】には、胸の前で手を合わせ、祈るようなポーズで体を休める騎士が描かれています。
彼は、ただ体を横たえているのではなく深い瞑想状態にいるようです。
思考を沈黙させることで自分を取り戻すことができることを、このカードは伝えています。
考えることを止めて、体の力を抜けば、ふっと浮上できるはずですよ。
リマインドカード【ソード４】
